【私から私へ 今日の質問】実家暮らしの娘。就職したら実家にお金を入れるべき?
娘がもうすぐ就職するタイミングになって、我が家でもそういう話題が出た。私の場合は月3万ほど実家に入れていたかな?数ヶ月後には実家を出て一人暮らしをしたけど。夫は逆に一人暮らしをしたことがない。結婚まで実家暮らし。でも実家に毎月お金を入れていたらしい。義父はそれを使わずに結婚の時に持たせてくれたようだが。
私の親は自立にこだわった。特に母はよく「手に職をつけて自立しないとね。」「女の人でも自立することは大切。結婚していても自立していた方がいい。離婚するときも困らないから。」という考え。「離婚」なんてワードが出たけど、円満な結婚生活だったからリアルに考えていたわけではなかっただろうけど。ただ看護師という仕事にやりがいと自立した自分が心地よかったせいなのか、私にも小学生か中学生の頃からずっと「働くようになったら家を出て自立するのよ。」という話をよくしていた。普段あまりこだわりのない、子どもにも押し付けることのない母だが、このことだけは事あるごとに話していたかもしれない。
今考えると、自立していたから結婚生活がうまくいっていたのかな。もし自立していなかったら自分の不安感から夫や子どもに対して過度な干渉と依存をしたり、卑屈になったりしてうまくいかなかったかもしれない。自分は一人でも生きて行けるという自信と安心の気持ちがあったから、家族間がうまくいっていたのかもしれない。それは専業主婦であろうと自分で自分を支えている。自分が自分のこと人生をコントロールしているんだ、他の誰かがいないとオロオロ困ってしまうような存在ではないんだという意識と感覚は大切だと思う。
【私から私へ 今日の返事】生活費は入れたほうがいい。
もし働いたら、その収入が自分の生活を回している、食料、電気、ガスなど衣食住、自分の生きている土台が他の誰かではなく自分自身が支えているという感覚、自分の人生を自分がコントロールしているという感覚を感じることは必要ではないかな。そういう意味で言えば一人暮らしした方がいい。自分のことを自分が直に支えているという感覚が得られる。それは自信に繋がる。
義父が夫の結婚の時、夫が家に入れていたお金をそのままくれたのは、元々家にお金を入れなくてもいいという話ではない。それとこれとは別問題。独立した時にお金をお祝いでくれた、それは今まで家に入れていたお金をお祝いにそのまま使ったよというだけ。もし生活費を入れなければ自分が自分をコントロールできる、自分が自分を支えているんだという感覚を奪う行為になっていただろうと思う。
「自己効力感(じここうりょくかん)」という言葉が心理学にある。「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できる!と、自分の可能性を認知していること。」自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にあるという。自己効力感を通して、人は自分の考えや、感情、行為をコントロールしている。(Wikipediaより)この自己効力感を最近はすごく大切だなと感じる。人間には自己効力感が必要だし、それが生きるエネルギー、自信に繋がる。とても大事な感覚なのだと思う。この自己効力感がうまく育たないと、自分に自信が持てなくて挑戦することができなくなるだろうし、環境のせい、人のせいにしたくなるかもしれない。逆に自信がなくていつも人のせいにしている人を見かけたら、「この人はきっと自己効力感がうまく育たなかったんだな」と思えば優しい気持ちで接することができるかもしれない。