②心から楽しむこと、欠点を見せること
もうひとつ魅力の要素としては「楽しんでいる」こと。これが一番大切かなと思う。いくら目標のため泣かないと言っても歯を食いしばって必死な子は眼がいかなかった。これは不思議だった。番組始まる前は頑張る子がよく見えると単純に思っていたから。苦しんでいるイコール🟰頑張ってる、その姿を見て応援したくなると思っていた。でも苦しんでる姿はたまにでいいかなって途中から感じるようになってきた。「どうしても受かりたいんです」って真剣な顔で訴える子はあまり魅力を感じなかった。デビューすることにしがみついているように見えた。好みもあるかもしれないけど、少し力が抜けていて、ライバルでもあるメンバーを褒めたり冗談も言えたり楽しい雰囲気が感じられる子はずっと見ていたい気持ちになったし、それを見ている自分も元気になれた。もちろんサバ番出てるんだから勝ちたい気持ちがあるのは前提だし、思いっきり嫉妬してバチバチのライバル視するのも番組のウリだからそれはしょうがない。番組編集もわざとライバル的な立ち位置で見えるように切り取ったりしているかもしれない。ただ、メンバーと比べて泣いたりデビューという結果にこだわるところは見ていて苦しくなった。この状況を楽しむくらいの姿勢がある子は気持ちがいい。デビューはただの通過点、自分自身が歌とダンスを楽しむ気持ちがあればどんな状況でも、たとえこの日ぷでデビューできなくても、オーディションのもっと先の自分の姿を描ければ、自然と言葉、表情、行動に明るさが現れてくるものなんじゃないかな。楽しむ姿とそこから生まれる余裕が見える子は魅力的に見えた。
と、ここまで強くて冷静で完璧な性格を書いてきたんだけど、人間の魅力なんてそんなに単純じゃないし複雑だって私も思う。日ぷを見ている中でかっこいい人間性に憧れるだけじゃない感情が私の中にあった。「この子のこういうところかっこいいよ〜」「笑顔で頑張ってるの感動する!」っていうこと以外に真逆のことで気にかけていたの。「もーこういうところ大丈夫かなって心配」「ここで泣いたら絶対ダメでしょ〜」「こんな発言、今しない方がいいよ」・・・今まで言ってたのと真逆。むしろ魅力ではないって否定していたことを挙げちゃって自分でもびっくりなんだけど。そう、一見魅力的に見えないところが垣間見えたときに、心の中がキュンとしたり、いい子だなってむしろ好印象に捉えたりって摩訶不思議なことが起こった。
もうひとつ魅力の要素は「欠点がある」こと。愛されるキャラには欠点がないといけない。昔、聞いたことがある。有名な作品を何作も生み出している漫画家さんが、人気が出るキャラクターを作るときに気を付けていること。それがまさに「欠点を作ること」と言っていた。インディージョーンズはかっこいい冒険家だけど蛇が嫌い、好きな女性に弱い。完璧な性格では好きにはなっても沼にはならないんだろうな。実際、私の推しも前向きに成長する姿を見せてくれる反面、気弱な顔を見せたり、ステージで泣いたり。メンバーと上手くコミュニケーション取れなかったりしていた。見ているこちらが大丈夫かな?今頃どうしてるだろう、ちゃんと笑っているかなと考えちゃう。心配しちゃう。そんな要素も必要なんだな。この子は私がいなくても大丈夫って思わせるよりも、完璧なのにここが抜けてるよね、私と同じ人間なんだなと感じる。私と同じ人間が成長してキラキラ輝いているのを見て、私もそうなりたいって生きる希望になったりするんだな。そういう人間のいい面と悪い面を絶妙に見せてくれるのがアイドル。しかも魅力的なアイドルってことなのかな。アイドルって深いな。
書きたいことがあるので続きはまた次回🫶