【なぜ怒るのか?なぜやめたいのか?】
①怒ることで子どもをコントロールしたい→威圧して恐怖で言うことを聞かせようとしている。続けていると信頼関係も崩れる。そもそも人をコントロールすることはできない。
②母親とは子どもに怒るものという社会通念に自分を当てはめている。「早くしなさい!これやりなさい!」という決まり文句を怒った口調で言うことで母親役をやろうとしている→自分の心からの言葉で接していない。親モデルを演じていたのかもしれない。
③もっと早く寝て欲しい、もっと勉強をして欲しいと自分の都合や理想に子どもを押し込もうとしている→子どもの希望や目的とは違うかもしれない。自分とは違う人間なんだという意識が薄い。子どもの考えを尊重する意識が薄い。
④怒ることで発散している。日頃のストレスや身体の不調からくるイライラを、身近で立場の弱い子どもにぶつけている→子どもは親から何をされてもいい存在ではない。
⑤私自身の問題を子どもの行動に反映させて、子どものために良かれと思って欠点を見つけて批判しようとしている→自分自身をコントロールする必要があるのにそこから目を逸らしている。子どもをコントロールすることに転化している。子どもは自分の分身ではない。
⑥子どものために良かれと思って指導しようとしている。指示しないとできない存在と思っている→自分で決定して自分で行動する道を閉ざしてしまう。私が子どもを信じていないというメッセージになっている。心理学でいう「自己効力感」が育たない。
✳︎自己効力感・・・目標達成に必要な能力を自分が持っていると認識する心理状態のこと。
【どう接していきたいか?】
今まで持っていた母親像やこうあるべきという型に自分をはめることをやめる。
子どもをコントロールしようとしない。そもそもコントロールできない。
欠点や足りないことを見つけるよりも、長所や素敵だと思ったところ、可愛いと思ったところを伝える。
子どもの能力を信じてそのまま見守る。失敗も力になると肯定して見守る。
子どもの決定や人生を尊重する。
自分自身の人生を大切にする。日々を楽しく過ごす。私が私を愛して肯定する。
「相手は自分を映し出す鑑(かがみ)」相手の行動を変えようとするのではなく、自分を見つめるきっかけにする。
